ところが、レイクALSA(レイクアルサ)自体にはおまとめローンはありません。ただ、新生銀行グループ傘下の別の金融機関で取り扱いがあります。
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レイクALSA(レイクアルサ)とおまとめローンの関係
新規の契約を受け付けていない
レイクALSA(レイクアルサ)には、「貸金業法に基づく完済応援プラン」というおまとめローン商品が提供されていますが、これは現在では新規の契約を受け付けていません。
「貸金業法に基づく」というのは、多くの消費者金融業者で取り扱いのある「おまとめローン」という名称が付けられているローン商品全般を指しており、金利や返済において利用者に大きなメリットがあるローンであることを意味します。
たとえばアイフルには「おまとめMAX」や「かりかえMAX」という名称の商品がありますが、これは「貸金業法に基づく」ローンです。
通常、「おまとめローン」は借り手に一方的に有利な条件で貸し出しすることが法律で定められています。借り手に一方的に有利というのは、要するに金利の引き下げです。
金利を下げたうえで他社のローンを一本化するのがおまとめローンと呼ばれるローンで、多重債務状態を解消することに役立ちます。
レイクALSA(レイクアルサ)で取り扱いのある「貸金業法に基づく完済応援プラン」は、同社の前身である「レイク」が展開していた商品です。
おまとめローンであるため、複数の業者からの借入を一本化して金利や毎月の返済額を減らして、利用者の返済負担を軽減できる金融商品です。
ただし、これは過去のレイクが提供していたローン商品で、2011年9月30日までにレイクと契約していた人しか利用できません。
通常のカードローンをおまとめローンの代わりには使える?
レイクALSA(レイクアルサ)の通常のカードローンをおまとめローンとして使えるかどうかというのは、その人の借入の状況と収入によります。
もし、その人の年収の3分の1以下の借入を一本化するだけなら、レイクALSA(レイクアルサ)のカードローンの利用は可能です。
ただ、この場合には、おまとめローンのメリットである「金利の引き下げ」の対象とはなりません。こういうのは正確にはおまとめローンではなく、単なる借り換えです。
レイクALSA(レイクアルサ)のローンをおまとめに使える条件とは
もし、年収の3分の1を超える金額の借入がある人は、レイクALSA(レイクアルサ)のカードローンをおまとめローンや借り換えローンとして利用することはできません。
レイクALSA(レイクアルサ)は消費者金融であって、貸金業法が定める総量規制の適用を受けるからです。
総量規制は、貸金業者からの借入額を年収の3分の1までに制限する法律です。貸金業者とは、資金の貸し出しを業務として行っている会社のことで、消費者金融と信販会社・クレジットカード会社のキャッシング枠が含まれます。
たとえば、年収が300万円の人で、借入残高が100万円を超えているとき、レイクALSA(レイクアルサ)の借入はできません。
もしこの状態で、レイクALSA(レイクアルサ)に新規で申し込みをしても審査には通りません。
レイクALSA(レイクアルサ)のローンをおまとめに使えるのは、あくまで年収の3分の1以内の金額を「借り換えする」という場合だけです。
レイクALSA(レイクアルサ)が所属する新生銀行グループのおまとめローン
レイクALSA(レイクアルサ)は新生銀行のグループ会社です。現在、レイクALSA(レイクアルサ)におまとめローンがないのは、同じグループ内におまとめとして使えるローン商品があるからと推測されます。
新生銀行グループに属している新生パーソナルローン株式会社が「かりかエール」というおまとめローン商品を提供しており、それと住み分けしていると考えられます。
かりかエールの商品概要
申込条件 | 20歳~70歳までの安定した収入のある人
(パート、アルバイトでも申し込み可能) |
---|---|
融資額 | 10万円~400万円 |
貸付利率 | 年率12.0%~18.0% |
返済方式 | 元利均等方式 |
返済期間 | 最終借入日から最長8年
(返済回数2回~96回) |
担保・保証人 | 不要 |
一般的に、おまとめローンの最高融資額は300万円程度であることが多いため、かりかエールは限度額が高めの設定と言っていいでしょう。
一方、通常のおまとめローンは返済期間は最長で10年を設定できますが、かりかエールは8年までしか設定できません。そのため、毎月の返済額が多めになる傾向があります。
かりかエール利用の注意点
多くのおまとめローンがそうですが、「かりかエール」も追加融資が受けられません。いったん借入したら、後は返済する一方になります。
これは、おまとめローンが「返済計画再編を支援する融資」と位置づけられているためで、あくまで多重債務状態を解消するためのローンである点に注意しましょう。
他社にはおまとめローンとして提供されますが、返済が進めば通常のカードローンと同様に借入が可能になるものもあります。
おまとめローンは、追加借入不可というルールが多くの消費者金融業者で決められているのは、「返済計画再編を支援する融資でお金を追加で借りてしまって、遊びに使ってしまう」という消費者が過去にかなりの人数いて、せっかく貸金業法で保護したのに、再び借金を抱えてしまう結果になってしまったという経緯もあります。
また、審査では最新の年収を確認できる書類が必要になったり、金利や毎月の返済額は審査次第で決まるといった点にも注意しましょう。

対象になるローンに注意しよう
一本化の対象となるのが「消費者金融業者」「クレジットカードのキャッシング枠」からの借入のみである点にも注意が必要です。
これ以外の借入、たとえばクレジットカードのショッピング枠や銀行のカードローンでの借入は対象外です。これには、それぞれの借入に適用される法律が違うという大きな理由があります。
・消費者金融:貸金業法
・銀行のカードローン:銀行法
・クレジットカードのキャッシング枠:貸金業法
・クレジットカードのショッピング枠:割賦販売法
かりかエールは「返済計画再編を支援する融資」であって、「貸金業法に基づく借り換え」です。そのため、貸金業法で管理されている借入にしか対象にできません。
「同じ借金なのだから同様に扱うべき」という意見は数多く寄せられており、金融業界からも批判されています。こういった連携の足りなさが、結局は多重債務者の破産を招いていると指摘されています。
おまとめローンを使うメリット

おまとめローンのメリットは、貸金業法に基づくものであるローンである限り、総量規制を超えて借入できる点にあります。
多重債務者の多くが、返済しきれない借金を抱えてしまって毎月何度もやってくる返済日に対応するだけで精一杯という状態になっていますし、通常は年収の3分の1以上に借入してしまっています。
この他、以下のようなメリットがあります。
毎月の返済額が少なくなる。
借入先を1つにまとめるので、多くのケースで月々の返済額は少なくなります。
金利が低くなる。
おまとめローンは法律で定められた通りに貸し出しされます。ここでは「顧客に一方的に有利なローン」であることが義務付けされており、多くの場合で「金利の引き下げ」という形で実現します。
総返済額が少なくなる。
ケースバイケースですが、おまとめローンを利用すると総返済額は少なくなります。これは金利が下がることで可能になります。
返済回数が多くなると、メリットは薄れますが、多く場合で総返済額を抑えることができます。
返済日が毎月1回で済む。
これは返済日の管理がしやすくなるだけでなく、精神的にも大きなメリットです。今まで複数社に対して返済して毎月何度もあった返済日が1日になるので、精神的にも余裕が出てきます。
計画的な返済が可能になる。
複数社から借入していると、「今どのくらいの借金があるのか」「完済するまでにどのくらいかかるのか」ということが分からなくなってきて、とにかく目の前にやってくる返済日に対応するだけの状態に陥りがちです。
おまとめローンを使うと、こうした状況から脱出できるので、完済の目途がつきます。
おまとめローンのデメリット
おまとめローンは多くの場合でメリットのほうが高いと言えます。多重債務から抜け出すにはうってつけの方法と言っていいでしょう。
とはいえ、メリットばかりでもありません。使い方次第ですが、以下のようなデメリットが生じます。
審査が厳しいことがある。
おまとめローンを使うくらいですので、借入状況はかなり悪いものとなります。どこかで返済の遅れを起こしていることもあるでしょう。
そのため、多くの業者で通常のカードローンとおまとめローンとでは審査の基準を変えています。おまとめローンのほうが審査に通りやすくなっているというのが一般的です。
とはいっても、実際には厳し目の審査基準になっていることもあり、申し込みでは充分な事前調査は欠かせません。
総返済額が多くなることがある。
おまとめローンは、金利の引き下げという措置を採るため、普通は総返済額はそれまでよりも抑えられるようになっています。
ただ、返済回数が多くなればその分支払う利息も多くなるので、結果的に総返済額が大きくなってしまうケースもあります。
かりかエールと他社のおまとめローンの比較
新生パーソナルローンが提供するおまとめローンの「かりかエール」という商品は単体だけで見ても、どれだけお得か分かりにくい部分があります。
他の業者のおまとめローンと比較してみるとメリットやデメリットが見えてきます。
おまとめローンの最も重要な側面は金利でしょう。申し込みする人によって、また借入の状況によって誤差は生じますし、各社で幅を持たせてはいますが、比較することは無駄ではなありません。
金利の比較
かりかエール | 12.0%~18.0% |
---|---|
アコム借り換え専用ローン | 7.7%~18.0% |
プロミスおまとめローン | 6.3%~17.8% |
アイフルおまとめMAX | 12.0%~15.0% |
最高金利で比較すると、各社でそれほど大きな違いはありません。アイフルは15.0%が最高金利となっており、有利と言えます。
ただ、おまとめローンの利用を検討するレベルの債務状態の人なら、すでに借入額を合計すると「100万円以上」になっているケースがほとんどで、100万円以上を1社でまとめると法定金利のうえでも最高金利は15%になります。
こういう意味では、最高金利で比較するのも正しい姿ではないかもしれません。最低金利を見てみると、アコムとプロミスは非常に低いレベルになっています。
最低金利が低い設定ということは、実際の利用でも金利面で有利であることが推測できます。
上限融資額での比較
それぞれのおまとめローンで上限融資額が決まっています。借入できる最高の金額が上限融資額で、この設定が高いからといって必ずしも高額を融資してもらえるとは限りませんが、高めの設定であれば安心感はあります。
商品を選ぶうえでは、ひとつの判断材料として使えるでしょう。
かりかエール | 10万円~300万円 |
---|---|
アコム借り換え専用ローン | 1万円~300万円 |
プロミスおまとめローン | 300万円まで |
アイフルおまとめMAX | 1万円~800万円 |
アイフルの「おまとめMAX」の高額融資は注目されるところです。まとめたい金額が300万円以上あるケースでは、ほとんどアイフル一択と言ってもいいでしょう。
返済総額
おまとめローンを利用する大きなメリットは、返済が楽になるだけでなく、総返済額も低く抑えることができる点でしょう。毎月の返済回数が1回で済む点も魅力です。
とはいえ、実際の利用では毎月いくらを返済することになるのかという点にも注目したいところです。希望の金額を融資してもらっても、返済できなければ意味はないからです。
かりかエールなど各社のおまとめローンから、借入額300万円・返済期間3年・金利は各社の最高金利で計算すると以下のようになります。返済方法はすべて元利均等方式とします。
商品名 | 毎月の返済額 | 返済総額 |
---|---|---|
かりかエール | 10万8457円 | 390万4439円 |
アコム借り換え専用ローン | 10万8457円 | 390万4439円 |
プロミスおまとめローン | 10万8156円 | 389万3612円 |
アイフルおまとめMAX | 10万4000円 | 373万233円 |
アイフルは金利が低い分、総返済額も低く抑えられますが、他の2社については「かりかエール」と大差はありません。

どういう人におすすめ?
かりかエールがおすすめなのは、おまとめしたい借金の内容が消費者金融からのものでメインである人です。
というのも、かりかエールは貸金業者からの借入しかまとめることができないからです。クレジットカードのショッピング枠もまとめたいという場合には利用しにくいローンです。
そのため、いったん消費者金融の借入をまとめておいて、クレジットカードのショッピング枠は別に返済する必要があります。
消費者金融業者が提供するおまとめローンのほとんどは、このように貸金業者からの借入のみの対応です。アイフルはショッピング枠のおまとめも可能です。
また、かりかエールは返済すると楽天ポイントが付与されるという隠れたメリットもあります。コツコツと返済している人が損しないようなサービスになっており、返済のモチベーションの維持にも役立ちます。
楽天ポイントだけでなく、ネットマイルやGポイントも貯まります。支払い利息が2万5000円以上だと楽天ポイントが700ポイント貯まります。
まとめ
レイクALSA(レイクアルサ)は、おまとめローン商品はありませんが、グループ会社の新生パーソナルローンには「かりかエール」という商品があります。